#07私の婚活記(30歳/結婚相談所活動後期)
大田区蒲田の「話せる・頼れる」結婚相談所YUMIBRIDAL(ユミブライダル)の仲人アワイユミです。
1年半の活動で30人目のお見合い相手の夫と結婚しました。
自分の婚活のありのままをさらし、今頑張っている方の反面教師にしてもらいたい!
相当な赤っ恥ブログですが「誰かの役に立てるなら」と記憶をたどって書いています。
結婚相談所に入会してからあっという間に1年近く経過。
トータル20名ほどお見合いをしたけれど全て自分からお断り。
(相手からの返事は聞いてなかった)
お相手に失礼が無いように、「会って良かった」と思って頂けるように…
そして何より「好きになりたい!」と思いながら頑張っていたものの、
「良い人はもう残ってない」「私は誰も好きになれない」と絶望していたあの頃。
ある一人の方とのお見合いが私の婚活の転機となりました。
僕はあなたのことは選ばない。
でも人としては良いと思うから会えてよかった。
当時私は30歳。相手の男性は36歳。仮にSさんとしましょう。
席につき挨拶をしながら
「あーSさんスーツヨレヨレだなぁ。
髪はぼさぼさ。何か月も美容院行って無さそう。
あまり身なりに構わない人なんだろうな。
目線もあまり合わないし自信なさそう…」
といつものように心の中で×を重ねていっていた。
が、話していくうちに何だかいつもと違う感覚が。
「なんかこの人話しやすいなぁ」
…全然タイプじゃないから恋人にはならないけど、
会社にいたらきっと気の合う先輩後輩になれるだろうな~と。
Sさんからの私に対する質問も他の人とは全く違っていた。
「人生で一番楽しかったことは?」とか「人生でスランプを感じたことは?」とか面白い質問ばかり。
私が答えた後に質問返しをしてみると、ほーそんな考え方があるんだ~と興味深いエピソードをたくさん聞かせてくれた。
決して話し上手ではなかったけど真顔でボソボソと面白い話をしてくれて。
私は驚きっぱなし。クスクス笑いっぱなし。
お見合いだということも忘れてお互いに話し込んだ満足感がありました。
と、2時間位経ってお茶も飲みほしたくらいの時、Sさんが言った。
「色々話せて楽しかったんですが、僕はあなたのことは選びません。
あなたもそうですよね?
でも人としては良いと思うから会えて本当に良かったです。」
「僕は自分がおとなしいから同じようにおとなしい女性と出会いたいと思っていた。
けどあなたとしゃべっていたら話す女性のほうがいいなと思いました。
僕の求めているものがわかりました。
あなたとは友達になりたいけどお見合いだから無理ですよね。
何も言わずに相談所経由でお断りの返事をすると僕の思いを正確に伝えられない。
だから失礼かと思ったけど今伝えました。
あなたと会えて本当に良かったです。ありがとうございました」と。
さんざん話してSさんに親近感すら感じ始めていたので、Sさんのことを失礼とは全く感じなかった。
「そっかこの人も幸せになる為にパートナーを選んでいるんだよなぁ」と心から納得してしまった。
私はNGともOKとも答えを出していなかったけど、Sさんに断られたってことは交際不成立。
自分がどんなに交際を願っても二人の気持ちがそろわなければNGなんだなと当たり前の事実を改めてかみしめた。
「お互い絶対にいい人を見つけて幸せになりましょうね!」と最後に握手を求められ、
初めてお見合いで「人の心」にふれた気がした。
私もあなたに会えてよかったよ…。
そこにはずっとずっと求めていた心の交流がありました。
自分本位のお見合いをしてきたことにやっと気づく。
Sさんに目の前でNGを突き付けられたお陰で、これまで自分がかなり自分本位のお見合いをしていたことに気づいた。
相手のことを好きになりたいと思いながら、表面だけを観察しウィークポイントを見つける。
「これじゃ好きになれるはずがない」と勝手に×をつけていたのだ。
今回はSさんが私の内面に興味を持って質問をしてくれた人だから彼の内面にも触れることができた。
けど、私はこれまでお見合いしていた約20人の人の内面を見ようとしていたかな??
その人の生きざまや楽しいと感じることや苦労したこと、今頑張っていることなどに興味を持ったことが無く
ただただ表面だけをなぞって「好きなタイプかどうか?」を見極めようとしていただけだった。
「好きか嫌いかなんてそれを知った後に来るものだ」とそこで初めて思った。
誰のことも好きになれなかったお見合い20回。
そりゃそうだ。私は相手のことを何も知らずに、知ろうともせずにジャッジしていたのだから。
それからのお見合いはいい人がたくさん。
そう気づいた私は、お見合いでの会話内容を一新することに。
それまでは「お仕事は?」とか「休日の過ごし方は?」等々、本当に浅い話題で時間をつないでいた。
けど、その後はSさん方式で自分も人と接する時に本当に聞きたいことを素直に聞くことにした。
仕事で「会議の最初にその会議の目的や目標を伝えたほうがいい」と聞いて、お見合いでもそれを採用。
お見合いの最初に必ず「私は〇〇さんと仲良くなりたいので色々お話聞かせてくださいね」と宣言するように。
そしてSさん方式で「人生で最高の思い出と最悪な思い出」とか「生きてて良かったって思ったことはあるか?」とか
「名前の由来。名前を気に入っているか?」などトリッキーかもしれないけど私が普段興味があることを質問しまくり。
「何?この変な女…」と明らかに不審な目で見て来るお相手もいたけど、頑張って質問に答えてくれた人も多かった。
その答えは本当に人それぞれで楽しかった。
思ってもいないのに表面的に褒めたり、わかってないのに適当にわかったふりもやめた。
きっと断られる確率は高まったかと思うけど、浅い会話をしているよりずっと自分らしくいられた。
お相手の自然な笑顔も引き出せるようになった。
「なんだ、みんないい人ばかりじゃん」
「なんかお見合い楽しい!」
そう思えるようになって、地中からちょっと芽を出し、やっと息が吸えた気がした。
次回「#08私の婚活日記」からは夫との出会いからプロポーズまでを書いていきます!
#08私の婚活記(31歳/夫とお見合い成立編)
前記事も良かったら読んでください。
#06私の婚活記(30歳/結婚相談所活動中期)
いつもは何も意識せず自然に友達ができたり好きな人ができているのに、なぜか婚活だけうまくいかないって人!
もしかしたら「婚活だけが何か特別」って思っているのかもしれない。
婚活だからって力みすぎないでね。結婚は普通の人間関係の延長線上にあるものです。
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